2013年06月12日 大阪 夕刊 夕刊be水曜5面
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さわだたいら(78歳)
平均80歳のおばあちゃんを主な患者とする大阪市東成区の接骨院長には、別の顔がある。時に白衣を脱いで鎧兜(よろいかぶと)を身につけ、火縄銃を構える。
「大阪城鉄砲隊参上!」。バーンッ。
全国各地のお城の祭りやイベントに招かれては、古式砲術の演武を披露する。
戦国時代、南蛮渡来の鉄砲は戦を変えた。勝敗を決する砲術研究の流派は600を数えたという。その一つ、稲富流の砲術師を先祖に持つ。
火縄銃や伝書に囲まれて育った。実物に触れ、独学で研究。世界に冠たる日本の工業技術発展の源は鉄砲にあり、との自説を導き出した。「鉄砲はメカニック。火薬を使うから化学でもある。狙って撃つのは測量術。科学性に富んでいるのです」
かつての鉄砲の産地で堺鉄砲研究会を立ち上げ約40年。いま300人の会員を抱える。接骨院の2階は鉄砲や和時計の展示室、3階は砲術道場。全国各地に散在する30の鉄砲隊を指導して回り、その功績から徳川家康を苦しめた真田幸村ゆかりの長野県上田市、岐阜県関ケ原町から観光大使に任命された。
人を驚かせるのは号砲だけではない。
いわく、幸村が家康を撃つ寸前に落とした火縄銃を米国の元将校から買って取り戻し、いま池波正太郎真田太平記館(上田市)で貸し出し展示中▽久能山東照宮(静岡市)所蔵の家康の時計を分解し、大英博物館の調査にも立ち会った▽いま日本にいる8人の忍者の1人で、奈良市に忍術学院をつくった――。
彼は何者なのか。真の姿を突き止められぬまま、取材は終わった。
●コレクション展も
講演やイベントに引っ張りだこの人気者。関ケ原町歴史民俗資料館では、企画展「澤田コレクションが語る〜華麗なる稲富流砲術の世界」が開催中だ。(中塚久美子)
【写真説明】
警察の防犯キャンペーンイベントで大阪城に呼ばれて。武者姿がビシッと決まっている=大阪市中央区、滝沢美穂子撮影
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この方、かなり著名な方ですよ。新聞の地方面なんかで、学術的な発表だとか、地域のイベント関係の記事で名前が登場することがよくあります。
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※朝日新聞デジタルが有料化されたのに
夕刊の連載コラムのアーカイブ化がなくなってしまった。
有料化してサービス悪化してどないするねん!
連載〈まちの埋蔵文化人〉
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ラベル:埋蔵文化人
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