2013年06月22日

(まちの埋蔵文化人)白黒くっきり、最善の手 宮野文男さん

(まちの埋蔵文化人)白黒くっきり、最善の手 宮野文男さん 【大阪】
     2013年06月19日 大阪 夕刊 夕刊be水曜5面
  http://digital.asahi.com/article_search/detail.html?keyword=%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD&searchcategory=2&from=&to=&MN=default&inf=&sup=&page=1&idx=1&s_idx=1&kijiid=A1001220130619E003-04-001&version=2013062203
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 みやのふみお(65歳)


 手探りで碁石を置く。「ハチのサン」。手番の選手がタテ軸とヨコ軸の数字で着手の位置を知らせると、相手は慎重に両手で碁盤をまさぐる。盲目の人たちは凸凹がついた9×9の盤上で、心眼をこらして最善手を探す。

 日本視覚障害囲碁普及会(大阪府吹田市)の事務局長。21年前、独自の碁石と九路盤を考案し、目の不自由な人を囲碁の世界に導いた。

 金属板の碁盤81目に直径1・5センチほどのくぼみを設け、手で触っても碁石が動かない仕掛け。石は黒石をギザギザに、白石をツルツルにして、触覚で黒白区別できるようにした。

 開発のきっかけは、企画制作会社を経営していた1991年夏。新聞社から囲碁普及の企画を頼まれ、アイデアを練っている最中の出来事だった。道路の交差点で、つえをついた全盲の男性が通行人とぶつかり転倒。起き上がって車道に向かい歩み出すのを見て、手を取り歩道に導いた。この体験が頭を離れなかった。

 企画のため囲碁教室や大会を視察しても視覚障害の対局者が見あたらない。それで目が不自由でも楽しめる囲碁道具の製作を思い立った。目をつぶって碁盤や碁石の感触を確かめつつ試作を繰り返し、2年かけて完成。金属加工会社などに特注し、点字の手引書も作った。普及会を立ち上げ、これまで1500セットを各地の盲学校や障害者団体に配った。

 大阪府高槻市の障害者グループの囲碁サークルを訪ねると、60歳で始めた全盲の74歳女性から「囲碁が何よりの楽しみなの」と声を掛けられた。その言葉が何よりうれしい。


 ●全国大会も開催

 普及会の九路盤を使う視覚障害者の社会人サークルは全国に約30グループ。全国大会や関西地区の大会も開催している。指導ボランティアを募集中。電話06・6318・6278。(足立耕作)
        
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私も囲碁に興味があったけど、結局できなかったんだ。今からでもできるかな?
      
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※朝日新聞デジタルが有料化されたのに
 夕刊の連載コラムのアーカイブ化がなくなってしまった。
 有料化してサービス悪化してどないするねん!
連載〈まちの埋蔵文化人〉
  http://digital.asahi.com/article_search/s_list2.html?keyword=%A1%D2%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD%A1%D3&s_title=%CF%A2%BA%DC%A1%D2%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD%A1%D3&rel=1
ラベル:埋蔵文化人
posted by 民主主義者 at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | ゆる記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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