2013年09月18日

(まちの埋蔵文化人)もくもくと吹き込む音色 竹山宏之さん

(まちの埋蔵文化人)もくもくと吹き込む音色 竹山宏之さん 【大阪】
     2013年09月04日 大阪 夕刊 夕刊be水曜5面
  http://digital.asahi.com/article_search/detail.html?keyword=%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD&searchcategory=2&from=&to=&MN=default&inf=&sup=&page=1&idx=1&s_idx=1&kijiid=A1001220130904E003-03-001&version=2013091804
     ☆   
たけやまひろゆき(59)


 日本唯一の木製リコーダー(縦笛)専門メーカーの代表は、製作の第一人者でもある。

 音楽の授業でおなじみのリコーダーはプラスチック製が主だが、本来は木製。素材には樹齢100年以上のカエデやサクラ、ツゲなどを使う。

 「堅く密度の濃い木のリコーダーは音が遠くまで飛び、森の息吹のような、ぬくもりのある音色がします」

 父の故・幸晴(よしはる)さんが紡績の糸を巻く軸(ボビン)の製作技術を応用し、1960年代半ばから木製リコーダー作りを始めた。宏之さんは25歳から手伝い、33歳の時、米国の展示会に2本出展。品質の高さが評判を呼び、「タケヤマ」は世界的ブランドとなった。

 作業工程は60以上。素材を2年以上乾燥させ、円柱状に削り、それを貫く穴や指穴を開け、吹き口を成形する。それから音づくりに入る。息を吹き込んでは指穴や吹き口を削る作業を繰り返し、音程を調える。乾燥時間を除いても、1本完成させるのに半年から1年。中には5年、10年がかりの笛も。価格は1万〜40万円。

 これまで製作したリコーダーは約2万本。その匠(たくみ)の技が認められ、2011年に大阪らしいユニークな活動をする人や団体をたたえる「第14回なにわ大賞」の大賞に輝いた。

 北海道の高校を訪ね、生徒が使うリコーダーの調整や修理をして、木の大切さを伝える取り組みも20年以上続けている。

 「森で育まれた樹木から生まれた響きの魅力や楽しさを、次世代に届けたい」


 ■コンサートも開催

 竹山木管楽器製作所は大阪市住之江区安立3の8の12、ホームページ(http://www.takeyama−recorder.jp/)。コンサートやリコーダー教室も開いている。(大村治郎)
      ☆   
 そういえば小学校や中学校時代に使っていたリコーダーはプラスチック製だった。
「1本完成させるのに半年から1年。中には5年、10年がかりの笛も。価格は1万〜40万円。」
 こりゃあ大量生産は無理だな。
    ☆   
※朝日新聞デジタルが有料化されたのに
 夕刊の連載コラムのアーカイブ化がなくなってしまった。
 有料化してサービス悪化してどないするねん!
連載〈まちの埋蔵文化人〉
  http://digital.asahi.com/article_search/s_list2.html?keyword=%A1%D2%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD%A1%D3&s_title=%CF%A2%BA%DC%A1%D2%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD%A1%D3&rel=1
ラベル:埋蔵文化人
posted by 民主主義者 at 21:01| Comment(0) | TrackBack(0) | ゆる記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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