2013年10月27日

(まちの埋蔵文化人)チケットは音のジャケット 増田育三さん

(まちの埋蔵文化人)チケットは音のジャケット 増田育三さん 【大阪】
     2013年09月18日 大阪 夕刊 夕刊be水曜5面
  http://digital.asahi.com/article_search/detail.html?keyword=%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD&searchcategory=2&from=&to=&MN=default&inf=&sup=&page=1&idx=1&s_idx=1&kijiid=A1001220130918E003-03-001&version=2013102704



     ☆  
ますだいくぞう(76歳)


 これまでに通ったクラシックの演奏会は60年間で1901回。すべてのチケットをアルバムに残し、出演者や曲目をノートに記す。アルバムは15冊、ノートは22冊になる。

 「昔は一枚一枚のデザインや大きさ、色が違って楽しみだった。これなんか、長くて財布に入れられへん」。バーンスタイン&ニューヨーク・フィルの1961年の公演で、横に25センチほど。これに半券が付くのだからびっくりする。金のない若いころ、苦労して手に入れたチケットばかりなだけに捨てるに忍びなく、アルバムに思い出とともに収めた。

 振り返れば、人生の傍らにいつもクラシック音楽があった。名指揮者カール・ベーム率いるベルリン・ドイツ・オペラの「フィガロの結婚」がどうしても見たい。そこで毎月500円を積み立てて上京の資金に充てたのは東京オリンピックの前の年だった。月の手取りが1万円ほどなのに、3日続けてイタリア歌劇団の公演に通い、チケット代に7600円を費やしたのは独身だからできたこと。

 大切な結納の日だというのに、ベルリン・フィルのチケットを買うために朝から並んでいたことも。新婚旅行が東京だったのは、ベルリン・ドイツ・オペラの再来日公演「魔笛」を見るためだった。

 工業用断熱材メーカーの元社長。自宅には立派な真空管アンプのオーディオが。10年前から、これでCDを聴き、みずから解説をするレクチャーコンサートを開く。演奏会のパンフレット用に解説を頼まれることも増えた。いまは、年に90回ほど演奏会に足を運ぶ。この調子でいけば来年には2千回に届きそうだ。


 ■自らプロデュース

 10月26日午後2時、堺市東区大美野のスペース・クリストーフォリ堺で「小谷朋子フォルテピアノリサイタル」をプロデュースする。3千円。増田さん(072・293・0488)へ。(谷辺晃子)


 【写真説明】

「昔のチケットは手にした瞬間、ワクワクしたよ」と語る増田育三さん=堺市南区、滝沢美穂子撮影

     ☆   
こんな人生、いいですね。堺市在住ですか。堺市には意外と人物が埋もれているなあ。
    ☆   
※朝日新聞デジタルが有料化されたのに
 夕刊の連載コラムのアーカイブ化がなくなってしまった。
 有料化してサービス悪化してどないするねん!
連載〈まちの埋蔵文化人〉
  http://digital.asahi.com/article_search/s_list2.html?keyword=%A1%D2%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD%A1%D3&s_title=%CF%A2%BA%DC%A1%D2%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD%A1%D3&rel=1

 
ラベル:埋蔵文化人
posted by 民主主義者 at 21:12| Comment(0) | TrackBack(0) | ゆる記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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