笑いの塾長、ＮＰＯ支配 高齢者に講演、大人気 求職者支援不正の武司容疑者

笑いの塾長、ＮＰＯ支配　高齢者に講演、大人気　求職者支援不正の武司容疑者【大阪】
　　　　　2013年11月14日　大阪　朝刊　１社会　　　　　
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　国の求職者支援金詐取事件で逮捕されたＮＰＯ法人「全国８０８０（ハレバレ）運動推進協議会」（大阪市）のオーナーは、軽妙なトークでお年寄りに人気のカリスマ講師だった。その一方で、手を広げた職業訓練事業の経営難を恐れ、受講生のでっちあげに手を染めたとみられる。


　「笑いの塾長」

　詐欺容疑などで逮捕されたＮＰＯオーナーの清水武司容疑者（７０）は、講演会でそう紹介されていた。本来の肩書は「いきいき塾塾長」。近畿一円で老人会などに招かれ、巧みな話術で絶大な人気を博した。

　「大笑いがドッカンドッカン」「まるで吉本（興業）のおっちゃんのようだった」。話を聴いた人の多くが、楽しさに圧倒されたという。

　「いつまでも若く輝いて生きる方法」と題した７月中旬の大阪府柏原市での講演会では、集まった６５〜９０歳の１２０人のほとんどが終了後、著書の購入を申し込んだ。主催者は「立ったままピンマイクではきはきしゃべる。難しい言葉を使わず、おばあさんの目線で話すので、ひきつけられた」と振りかえる。

　複数の関係者によると、清水容疑者は京都大卒。商社勤務や学習塾経営、土地活用アドバイザーなどを経て、高齢者向けの脳トレ事業を軌道に乗せ、２０年来の知人に「年をとって体力は落ちたが、口だけならあと１０年は食っていける」と自信を見せていたという。

　ＮＰＯの設立は２００７年。講演が事業の柱で、清水容疑者が実質的に統括。息子で理事長の清水大輔容疑者（３９）は、スケジュール管理や送迎を担った。

　１０年に参入した職業訓練事業の実務は、理事の印田正幸容疑者（５１）が仕切った。清水容疑者を時折「パパ」と呼ぶなど主従関係にあったという。

　清水容疑者は、普段は大阪市北区のＮＰＯ事務所に出勤。応接ソファに座り、スタッフらの様子を観察していた。実務はしないが事務所の通帳を管理し、大輔、印田両容疑者が詳細に報告をしていたという。ＮＰＯ関係者は振りかえる。「オーナーは誰もが認める支配者だった」


　●審査厳格化後サクラ集め　受講者不足の懸念、契機

　ＮＰＯが架空の受講者集めを始めたのは、２年前、国が職業訓練講座の受講審査を厳しくしたためだったことが、朝日新聞の取材でわかった。申し込み減少による経営難を恐れたらしい。

　ＮＰＯは１０年に失業者向け職業訓練事業に参画。講座に使う教室の賃貸やパソコン購入など設備投資もした。しかし１１年１０月施行の求職者支援法で、受講者は再就職希望者に絞るなど要件が厳しくなった。

　大輔容疑者らは逮捕前、厚生労働省の調査に「申し込みが減り、厳しい経営を強いられると思った」と話し、受講者不足の懸念から、でっちあげを始めたと説明したという。

　大阪労働局によると、ＮＰＯが国から不正に受け取った奨励金（受講者１人あたり５万〜７万円）は、支給ベースで１１年度２８４万円▽１２年度９７４７万円▽１３年度３９４５万円。１２年度に激増しており、架空受講者の数も１００人以上だったとされる。
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求職支援不正、ＮＰＯオーナーら４人詐欺容疑逮捕
　 http://t.asahi.com/d50k
情報漏洩、報酬計８０万円　元独法職員、求職支援金詐欺
　http://t.asahi.com/d5zu
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著書があるといっても簡単に信用しちゃいけないんだ。
確かに、カルト宗教の教祖も色々と本を書いてるし。
それにしても、オリンピック不正誘致詐欺事件・放射能汚染水ブロック詐欺事件の
ＮＰＯ法人アベサギオリンピック推進協議会のオーナーの逮捕はまだですか？