2013年10月16日

(まちの埋蔵文化人)着てみないかっちゅうねん 片山洋一さん

(まちの埋蔵文化人)着てみないかっちゅうねん 片山洋一さん 【大阪】
     2013年10月09日 大阪 夕刊 夕刊be水曜5面
  http://digital.asahi.com/article_search/detail.html?keyword=%E3%81%BE%E3%81%A1%E3%81%AE%E5%9F%8B%E8%94%B5%E6%96%87%E5%8C%96%E4%BA%BA&searchcategory=2&from=&to=&MN=default&inf=&sup=&page=1&idx=1&s_idx=1&kijiid=A1001220131009E003-03-001&version=2014010704
かたやまよういち(38歳)


 「くるしゅうないぞ。近う寄れ」

 招き入れられた8畳の和室。床が一段高い「上段の間」には、甲冑(かっちゅう)姿のひげ面の武将がどっかりと腰を下ろしていた。

 世は戦国か。いやここは大阪市中央区にあるサイクルショップの店舗兼住宅だ。甲冑愛好家が集う「甲援隊(こうえんたい)」を主宰する。武家屋敷風にこしらえ、手作りのよろいかぶとが林立する自室は壮観だ。

 無類の歴史好き。史書や小説などで描かれる人間ドラマだけでは飽きたらず、武具に関心が向かった。100冊を超える甲冑関連の蔵書を集め、等身大の甲冑のレプリカを購入。毎日眺めるうちに「どうしても構造が知りたくなって」。

 市販のレプリカは鉄や皮革、漆などを使う。一方で、自作する際には、プラスチックや厚紙、アクリル糸がメーンの素材だ。100円ショップで買った洗濯ネットを黒く染めて鎖かたびらに、工事用のヘルメットを加工してかぶとにする。この10年で13作品を作った。

 源平時代の上級武将が着ていた「大鎧(おおよろい)」は重量があり、馬の鞍(くら)でその重さを支え、安定させる。弓矢を使い馬上で戦うための鎧で歩兵向けではないと本で読んで知ってはいた。だが、手作りした甲冑で実際に馬に乗ってみて、その機能を実感した。史実をより深く理解できたような気がした。

 いまは、小説執筆に力を入れる。大坂夏の陣で豊臣家が滅んだ後に大坂に入り、戦火を経た町の復興を取り仕切った松平忠明が主人公だ。豪商や豪農も登場する群像劇。

 次は自室を商家風にして、大坂商人になりきる姿も見てみたい。


 ◆時代行列にも参加

 「甲援隊」隊員と地元大阪・松屋町の商店街振興イベントや各地の時代行列に参加している。問い合わせはHP「一海(いっかい)の時代劇なりきり教室」(http://ikkaiyoroi.com/)

 (足立耕作)
     ☆     
これは本格的やないかっちゅうねん。
唯者ではないやないかっちゅうねん。


      ☆   
※朝日新聞デジタルが有料化されたのに
 夕刊の連載コラムのアーカイブ化がなくなってしまった。
 有料化してサービス悪化してどないするねん!
連載〈まちの埋蔵文化人〉
  http://digital.asahi.com/article_search/s_list2.html?keyword=%A1%D2%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD%A1%D3&s_title=%CF%A2%BA%DC%A1%D2%A4%DE%A4%C1%A4%CE%CB%E4%C2%A2%CA%B8%B2%BD%BF%CD%A1%D3&rel=1
ラベル:埋蔵文化人
posted by 民主主義者 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ゆる記事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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