2022年06月13日

映画『教育と愛国』覚え書き(下)言論弾圧から憲法改悪につながる危機

映画『教育と愛国』覚え書き(上) 教科書採択をめぐる弾圧
  https://anaume101.seesaa.net/article/488842153.html
の続きです。


教育と愛国――誰が教室を窒息させるのか - 斉加 尚代
教育と愛国――誰が教室を窒息させるのか - 斉加 尚代



 大阪府知事がTwitterで一人の教師を名指しで攻撃し、学校に脅迫が来た事件も紹介されました。
 大阪府はコロナ対策が全国で最低最悪で死者数も多いのに、コロナ対策を放り出して海外旅行に行ってるような知事が何様のつもりでしょう。
 大阪府でコロナ患者の食事代が中抜きされていましたが、こちらの追及が先でしょう。
 こういう「味方に甘く敵に厳しい」連中が教育に口出しする資格はないというものです。

 そして教科書検定は苛烈化し、用語の書き換えが命じられる。これに対して伊藤隆は

「たいしたあれじゃないですね」
「これは、ほんのちょっとしたことでしょう」


 言論弾圧している側に立つ者は言論弾圧を「たいしたあれじゃないですね」「ほんのちょっとしたことでしょう」で済ましているのです。もし立場を入れ替えて自分が言論弾圧された時のことを考えればそのような暴言は成り立たないと分かります。そんな連中が現実に言論弾圧を行っているのです。
 幸いなことに育鵬社教科書は採択が減っているようです。

「まあ、やられたけど、今度はやり返すか、といま考えていますけどね」

 これは言論弾圧の予告でしょうか。また自民党や日本会議の圧力を使って何かやらかすというのでしょうか。所詮は内容と実力では公正な採択競争では勝てないので圧力を使って採択を増やすしかない嘘ばかりのインチキ教科書なのです。

「教育基本法の改正とかいろいろおやりになりましたけれど、最終的には憲法改正をしなくちゃ、どうにもならないんですよ。」

 憲法改悪の恐怖が現実化していますが、その実態はこれです。伊藤隆のようなカルト思想の持ち主が憲法改悪を主張しているのです。皆さん、それが現実化していいのですか?

 他にも沖縄戦や言論の不自由展や科学研究費など、現在の日本で行われている言論弾圧について紹介されていました。
 杉田水脈や櫻井よしこらに言論弾圧を受けた牟田和恵さんは言います。

「政権与党が気に入る方向でしか研究できないと、研究費が支給されないということになると、日本の社会科学、人文科学はいったいどうなってしまうのかと」
 
 日本国憲法によって学問・思想・言論の自由は認められています。しかし、日本の与党である自民党や大阪の与党である日本維新の会は、彼らの偏狭な歴史観を強制し、従わない者を弾圧しています。これは現実に行われている学問・思想・言論への弾圧です。そしてこの映画で見てきたように、彼らの支持者は上からの指示に従って脅迫することを何とも思っていません。上からの命令で学校に脅迫文書を大量に送り付けて平気な脅迫ロボットなのです。「もし圧力と受け取ったとしたら、ごめんなさいね」とうそぶく脅迫マシンなのです。
 自民党や維新にしてみれば、国民が自分たちを批判せずに黙って従っていれば都合がいいのです。上から命令すればトップダウンで従う仕組みが都合がいいのです。日本国憲法が保障している学問・思想・言論の自由があれば困るのです。だから憲法を改悪しようとするのです。
  
 近く参院選があるのですが、自民党や維新を勝たしてはなりません。憲法が改悪されて学問・思想・言論の自由がなくなってしまいます。
『教育と愛国』、6月13日現在も上映中です。ぜひ見て応援して下さい。パンフレット(千円)は薄いですが充実しています。シナリオ採録もあります。この記事を書くにあたってシナリオ採録から何カ所か引用させて頂きました。見られない方はパンフレットだけでも購入の検討お願いします。


新聞記者 [DVD] - シム・ウンギョン, 松坂桃李, 本田翼, 高橋和也, 北村有起哉, 田中哲司, 藤井道人
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日本会議と神社本庁 - 『週刊金曜日』成澤 宗男編
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日本会議の全貌 知られざる巨大組織の実態 - 俵 義文
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映画『教育と愛国』公式サイト https://www.mbs.jp/kyoiku-aikoku/

映画『教育と愛国』公式ツイッター
  https://mobile.twitter.com/kyoiku_aikoku

  [wikipedia:教育と愛国]

不当な支配に服することなく―映画「教育と愛国」が問うもの 松本創さん寄稿
  https://book.asahi.com/jinbun/article/14619288

斉加尚代さんに聞いた:強まる教育への政治介入。
この国で今、何が起きているのか〜映画『教育と愛国』
   https://maga9.jp/220525-1/ #maga9

あの ぴかーってひかるやつが めにとびこんでくる
 教育と愛国
  https://ameblo.jp/hinomoto-hertz/entry-12743222912.html

映画レビュー「教育と愛国」(2022.5.13劇場公開)
  https://note.com/eri2oi/n/ncc49b9260fda


映画遊民 映画レビュー「教育と愛国」
  https://www.eigaym.com/6839/

映画瓦版 教育と愛国
  https://eigakawaraban.wordpress.com/2022/05/19/22051901/

ここまで来た「教育」への政治介入〜5月13日から全国公開
  http://www.labornetjp.org/news/2022/0425eiga


加害者の孫を生きる 〜日本軍「慰安婦」問題のこと、その他のこと
 斉加尚代『愛国と教育 誰が教育を窒息させるのか』
  http://redress814.blog.fc2.com/blog-entry-115.html


映画コム https://eiga.com/movie/96700/

フィルマークス https://filmarks.com/movies/101900

映画の時間 https://movie.jorudan.co.jp/cinema/43054/

ヤフー映画 https://movies.yahoo.co.jp/movie/381674/

ムービーウォーカー https://moviewalker.jp/mv76854/

COCO https://coco.to/movie/91188


【元祖 アベシンゾー伝説】
  https://anaume101.seesaa.net/article/476610915.html
  

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ラベル:歴史戦
posted by 民主主義者 at 19:56| Comment(1) | TrackBack(0) | 談話室 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これがアベノファシズムの現実だ!映画【妖怪の孫】見て応援!!(上)
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Posted by 阿部晋造のBAKA殿様 トホホ劇場 at 2023年04月03日 20:49
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