2025年01月12日

宗教右派とフェミニズム/ジェンダー目線の広告観察

宗教右派とフェミニズム - 山口智美, 斉藤正美, 津田大介, ポリタスTV
宗教右派とフェミニズム - 山口智美, 斉藤正美, 津田大介, ポリタスTV

ジェンダー目線の広告観察 - 小林美香
ジェンダー目線の広告観察 - 小林美香

宗教右派とフェミニズム
 斉藤正美 津田大介 青弓社
ジェンダー目線の広告観察
 小林美香 現代書館

 https://www.asahi.com/articles/DA3S15807283.html

歪みの根っこをつまびらかに
  https://book.asahi.com/article/15072245

>二冊はそれぞれの視点で、現代日本の歪(ゆが)みの根っこをつまびらかにする。

>とどのつまり、女性がより主体的に生きられるよう声をあげるや、目ざとく宗教右派の人がやって来て、地元の議員を抱き込み、右派メディアと恐るべき結束力で連携し、活動を潰してきた三十年の歴史だ。

>バックラッシュのリーダーだった若き頃の安倍晋三氏。選択的夫婦別姓を「家族が壊される」の一点張りで反対してきた保守派。国民の声との乖離(かいり)は大きくなる一方だが、なにしろ彼らのチームプレーは非常に高度に洗練され、一枚岩である。

>日本も一九八〇年代までは、世界的な性差別撤廃の動きに連動し、法整備をしていたが、勤勉で活発な草の根保守運動の結果、もう三十年もの間、ほとんど前進がない。国際社会から浮き、やることなすことピントがずれた奇妙な国に……。なにかおかしい今の政治の裏が、フェミニズムをキーワードにすることで暴かれていく快著だ。

>『宗教右派』で紹介されていた七〇年の朝日新聞にあった言葉を借りるなら、彼らが躍起になって守っているものは、「男性天国ニッポン」なのだろう。そのためには一致団結し、国が沈むのも辞さない覚悟なのだ。


#宗教右派 #極右カルト #統一教会 #日本会議

【カテゴリ:読んで応援】





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ラベル:極右カルト
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2025年01月04日

関東大震災100年 「ふつうの地元民」が加害者となる民衆犯罪 過去を知り未来につなぐ試み 

(ひもとく)関東大震災100年 過去を知り未来につなぐ試み 藤野裕子
  https://digital.asahi.com/articles/DA3S15801140.html
  https://book.asahi.com/article/15067736

>佐藤冬樹『関東大震災と民衆犯罪』は、意欲的だ。これまでの虐殺研究が軍隊・警察による権力犯罪の側面を重視し、国家責任を問うてきたのに対し、本書は民衆を差別する主体ととらえ、権力の思惑をも超える暴力性や残虐さがあったことを指摘する。その観点から、これまで在郷軍人会を中心に論じられてきた自警団の構成を見直し、「ふつうの地元民」こそが加害者であったという。


関東大震災と民衆犯罪 ――立件された一一四件の記録から (筑摩選書 262) - 佐藤 冬樹
関東大震災と民衆犯罪 ――立件された一一四件の記録から (筑摩選書 262) - 佐藤 冬樹

>埼玉県を対象に調査をすすめた関原正裕『関東大震災 朝鮮人虐殺の真相 地域から読み解く』(新日本出版社・1980円)は、これとは対照的だ。国家権力の関与を重視し、自警団のなかでも在郷軍人会に着目して論を進める。災害時の教訓を得て終わるのではなく、虐殺を日本の植民地支配の歴史に位置づけなければならないという思いがあってこそだ。

関東大震災 朝鮮人虐殺の真相──地域から読み解く - 関原正裕
関東大震災 朝鮮人虐殺の真相──地域から読み解く - 関原正裕

>この二つの書が明らかにした事柄は、必ずしも、互いに矛盾・対立するものではない。両者がどのようにかみ合うかを考えた時に、さらに奥行きのある歴史像が結ばれると思われる。

>流言に着目し、関東大震災と現在とをつないだのが、郭基煥『災害と外国人犯罪流言』だ。本書は、関東大震災時に朝鮮人が犯罪を行っているとの流言が広まったように、アジア・太平洋戦争、阪神淡路大震災、東日本大震災でも、朝鮮人・外国人犯罪の流言が見られたことを指摘する。著者は、災害時の心構えを伝えたいのではない。関東大震災時の流言が、時代を経て、あたかも事実であったかのように繰り返されてきた連鎖を問題にしているのだ。この連鎖を絶つには、過去を明らかにし、国家的な責任を果たすことこそが不可欠だろう。

災害と外国人犯罪流言:関東大震災から東日本大震災まで - 郭 基煥
災害と外国人犯罪流言:関東大震災から東日本大震災まで - 郭 基煥

>いずれの本からも、今、過去にせまる意味や方法、思索の深まりを知ることができる。「記録が見当たらない」として、過去と向き合わない政府との懸隔が歴然とした100年目であった。

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2024年12月14日

裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛 金子勝

裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛 (朝日新書) - 金子 勝
裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛 (朝日新書) - 金子 勝

裏金国家 日本を覆う「2015年体制」の呪縛
 金子勝・著 朝日新書

  https://publications.asahi.com/product/25005.html

「裏金」がばらまかれ、言論を封殺し、縁故主義による仲間内資本主義(クローニーキャピタリズム)がはびこる日本社会。民主主義を破壊し、国際競争力を低下させ、経済の衰退を招いた「2015年体制」とは。負のらせん状階段を下り続ける、この国の悪弊を断つ。



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2024年08月03日

自公政権打倒は可能だ 横田一



自公政権打倒は可能だ: 前・明石市長・泉房穂総理待望論 (横田一の現場直撃 4) - 横田 一



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2024年07月28日

賛同・許容・傍観された自民党政治 なぜ安倍政権は長期政権となったのか

賛同・許容・傍観された自民党政治 (単行本) - 淺野 良成
賛同・許容・傍観された自民党政治 (単行本) - 淺野 良成

賛同・許容・傍観された自民党政治
 なぜ安倍政権は長期政権となったのか
  淺野良成 (関西大学助教)/著
   有斐閣 (2024/3/18)
 https://www.yuhikaku.co.jp/books/detail/9784641149496

7年8カ月に及ぶ憲政史上最長政権となった第2次安倍政権は,2012年以降の国政選挙でいずれも勝利を収めてきた。その間,自民党所属議員の右傾化が進んだが,同時期に有権者の右傾化は必ずしも確認されない。有権者はなぜ,民意から離れるように右傾化した自民党に政治を委ね続けたのか。本書は,東大朝日調査を中心としたさまざまな世論調査データを用いてこの謎を解き明かす。


西東京日記 IN はてな
 淺野良成『賛同・許容・傍観された自民党政治』
  https://morningrain.hatenablog.com/entry/2024/05/06/215138





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『江戸の憲法構想 日本近代史の“イフ”』 関良基  作品社

『江戸の憲法構想 日本近代史の“イフ”』
 関良基  作品社
  https://www.asahi.com/articles/DA3S15953833.html

幕末の知識人たちが描いた未来
  https://book.asahi.com/article/15297036

>幕府のために建白書を書いた知識人らに焦点を当て、その「憲法構想」ともいえる内容を一つひとつ検討する。そしてこう問いかけるのだ。明治維新なしでも、日本は十分、近代国家になりえたのではないか。もっとましな近代国家に。

>俎上(そじょう)にのぼるのは6人で、なかでも信州上田藩士の赤松小三郎は知られざる逸材かもしれない

>建白書は庶民にも参政権を認めるような内容で、法の下の平等を保障するような記述もある。その発想のもとには儒教があるというのも興味深い

>ほかの建白書起草者は将軍側近や会津藩士、漂流民など。それぞれ強みや限界があるが、共通するのは天皇の影が薄いことだ。象徴天皇制に近いものが多く、むしろそれが江戸期の知識人の平均的な感性なのだという。そんな方向で憲法がつくられていれば、天皇が神格化されることも、統帥権が暴走することもなかったか。

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ラベル:憲法
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2024年07月27日

毒の水 PFAS汚染に立ち向かったある弁護士の20年

毒の水 PFAS汚染に立ち向かったある弁護士の20年
 ロバート・ビロット 旦祐介 花伝社

  https://www.asahi.com/articles/DA3S15634911.html

幸せか、正義か 生々しい葛藤
  https://book.asahi.com/article/14906413

>もうこれだけで「映画化決定」の面白さなのだけれど(実際、されてます)、読みどころはもっとある。「自分はこの問題にどこまで関わるべきか」という、著者の生々しい葛藤だ。

>彼はもともと、とくに気合の入った人権派弁護士ではなかった。むしろ逆。環境がらみの裁判で、大企業を弁護してきた。

>個人の幸せと社会正義、どちらを取るべきか。小市民の自分だって、もしかすると……?
 一歩踏み込んだときのしんどさを容赦なく教えられた一方で、勇気も(少しだけ)もらった気がした。

#PFAS







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2024年07月21日

新しい権威主義の時代【ストロングマン】



『新しい権威主義の時代』(上・下) ルース・ベン=ギアット
 小林朋則訳 原書房

  https://www.asahi.com/articles/DA3S15646794.html
その手口にだまされないために
  https://book.asahi.com/article/14917580


>トランプ氏はツイッターで常に自分をニュースにし、国民とつながろうとしたが、これもファシズムの指導者たちがニュース映画で多用していた。

>独裁者、ポピュリストなど様々ある呼び名を、歴史学者の著者は「ストロングマン(強権的指導者)」に統一した。その手口にだまされぬよう、抵抗力をつけるための書として読める。

>「ストロングマンは、権力の座にとどまり続けるためならどんなことでもやる。戦争も始める」と本書は記す。原書はウクライナ侵攻の前に書かれたが、残念ながら予言が的中した。



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2024年07月20日

骨太の人物評伝 桐生悠々 野中広務

抵抗の新聞人 桐生悠々 (岩波現代文庫 社会 327) - 井出 孫六
抵抗の新聞人 桐生悠々 (岩波現代文庫 社会 327) - 井出 孫六




野中広務 差別と権力 (講談社文庫) - 魚住 昭
野中広務 差別と権力 (講談社文庫) - 魚住 昭

>きらびやかな系譜を誇示する世襲の政治家がこんな台詞(せりふ)を吐いたと記されている。

 「あんな部落出身者を日本の総理にはできないわなあ」

 本作によれば、野中は烈火の如(ごと)く怒り、与党の会合で「絶対に許さん!」と痛罵し、その世襲政治家は〈顔を真っ赤にしてうつむいたままだった〉という。だが、権力を縦横に操りつつも歴史や弱者への柔らかな眼差(まなざ)しを同時に内包していた老政治家はすでに逝き、あからさまな差別言辞を吐いたという世襲政治家はいまなお政権の中枢で権力を振るい続けている。

↑これが自民党の現実である

#桐生悠々 #野中広務 #麻生太郎



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posted by 民主主義者 at 14:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 読んで応援 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする